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量産特化!歯科用3Dプリンター ラピッドシェイプD50+

歯科用3Dプリンターを販売するラピッドシェイプ(Rapidshape)より、2021年に開催されたIDS(ケルン国際デンタルショー)にて、新機種となるラピッドシェイプD50+がお披露目されました。そして、2022年夏より、コアフロントにて販売中です。今回はそんなD50+について、徹底解説したいと思います。

D50+は、どんな方向け?

すでに歯科用3Dプリンターをお使いでこれからそのサービスを拡張し量産していきたい、そんな方の強い味方となるパワフルな仕様を搭載しております。

✓ 造形物を一度にたくさん作りたい等、今お使いの3Dプリンターの仕様に物足りなさを感じる方
✓ プリント時間が遅い等、今お使いの3Dプリンターの造形速度にご不満をお持ちの方
✓ デジタルデンチャーの量産を考えている技工所さま
✓ アライナー矯正装置の量産を考えている歯科医院さま

D50+の特長

Rapid Shape D50+
スタイリッシュな外観
D50+は、スタンドアローン型。ラピッドシェイプでラインアップされているD20+やD30+と比較すると圧倒的に高さがありますが、机不要でそのまま配置できるので、場所を選ばず移動も簡単にできます。

量産に特化した設計
D50+の上部の蓋には画面がついており、プリンターの操作を行ったり、プリントの進行状況を確認したりすることができます。この上部の蓋を上にスライドすると、中にはプリントした造形物が載るプラットフォーム、レジンを貯めておくリザーバー、カットされた造形物をストックするバスケットがセットされています。中央の蓋を開けると、レジンボトルを置くスペースがあり、そこから自動でレジンを補充します。

造形面積が約3倍に!
造形エリアがとても大きくなりました。D20+やD30+と比較すると、その面積はなんと約3倍の大きさに!D20+/D30+の造形面積133×75mmに対し、D50+の造形面積は 231×130 mmになりました。平置きですと、1回のプリントで最大11個の模型が作成できます。

造形ピクセルと解像度がパワーアップ!
まず、造形ピクセルと解像度がアップしました。D30+の光源の解像度がフルHD(1920×1080)であるのに対し、D50+ は4K(3840×2160)に! 解像度も ±34 μmから ±30 μmへと精度が上がり、より精細に仕上がるようになりました。

▲ASMの様子

連続プリントが可能!
ビルディングエリアが大きくなったことで一度に多くの造形物をプリントできるようになっただけでなく、自動で連続プリントが出来る機能がつきました。D30+から付いているASM(自動切り離し)の機能や、レジンを自動でリザーバーに追加する機能に加え、D50+に大きなバスケットが装備されたことで、造形物をプールできるようになりました。バスケットにスペースがある限り、連続プリントOK。何度も様子を見なくていいから、3Dプリンティングの作業の手間が大幅に短縮できます。

足でフードが開閉できる!
プリンターの作業工程中、フードの開閉が面倒くさいと思ったことがあったのではないでしょうか。D50+には、そんな煩わしさを解消する画期的な機能、「フットセンサー」が加わりました。D50+装置の下に足を差し入れるだけでフードが自動で開閉します。これで作業の中断が減り、よりシームレスに作業が行えます!

D50+スペック詳細

D50+のスペック詳細は、こちらになります。もちろん従来の機器であるD20+やD30+に付いている、特許技術 Force Feedback System(FFS)、マテリアルオープンシステム、ASM等の機能はついてきます。

型式D50+
FFS
FFSモニター
フード開閉ワンタッチ(装置全面ボタン・フットセンサー・手動可)
リザーバー加温機能
造形物自動切り離し機構
本体サイズ(W×D×H)600×570×1660 mm
重量約120kg
光源/波長LED/ 385 nm
造形エリア(W×D)231×130 mm (+/- 1 mm)
解像度+/- 30 µm, (3840 x 2160 px), 4K (XPR)
レジンタイプ各社レジン/Open System

まとめ

精度も作業効率も、さらにパワーアップしたD50+。みなさまのお問い合わせとご注文をお待ちしております!




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